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制作にあたって
制作者である私は、生まれつき片耳が全く聞こえません。 聞こえない耳側から話しかけられても聞こえず、無視をしてしまうことが多々あり、周囲に誤解を与えてしまっていました。 「聞こえないことが見た目で一発でわかれば、どれだけ良いのだろう。 そういうアイテムをいつか作りたい。」そんなことを考えながら生きていました。
しばらく経って、世の中には、私以外にも見た目では健康そうに見えても病気や障害を抱えて生きている人がたくさんいること、 そして見た目で判断されるゆえに肩身の狭い思いをしている人がたくさんいることに気付きました。 この問題をどうにかしなければと思ったとき、自然と作るきっかけとなっていきました。
まず制作にあたって障害者の現状調査を行いました。 国からの補助はどうなっているのか、雇用状況はどうなのか、そもそも障害者とはどういう人を表すのか。 また、障害や病気などに限らず、あらゆる人間の身体状況を表すマークを調べました。 さらに、そういったマークのついたアイテムを使用することで得られたメリットやデメリットも合わせて調べました。
また、某大学内にて行われている難病患者の会に参加し、 病気や障害のある方の何名かに、どういったときに困っていてどういう配慮・援助がほしいのかを聞くことができました。 そこでは、見た目で困難を抱えていることがわかっても、具体的な援助の内容は当の本人に聞かないとわからないということを知りました。
そこから「困難を抱えている人は周囲の配慮や援助が必要なのに、 マークのついたアイテムで自分が病気・障害があることを示すだけでは不十分なのでは?」と考えました。そして、本当に表にあらわすべきものは その人の病名だけではなく「どう困ってるか」「どうしてほしいか」であること、 さらには病名が一緒でも周囲にお願いしたいことは人それぞれであることにも気付きました。
これらを踏まえて、どういった形にすれば個々の「お願いします」のメッセージを周囲に示せるのかと 試行錯誤しながら必要な条件を整理していきました。そして第一弾試作品、第二弾試作品…と手を動かしていきました。
第二弾試作品を作った際に、Twitterにて試作品とそれの主旨を共に投稿し公開しました。 すると、嬉しいことにたくさんの反響を頂くことができました。投稿した書き込みは3,000人以上の方に広がり、 自然とたくさんの意見や感想を集めることができました。その中では「欲しい」「売ってますか」と言った声が最も多く、
こういったものを必要としている人がたくさんいることを再確認しました。 そして、具体的なアドバイスや改善点や要望を挙げてくださる方もいました。SNSの拡散性によって得たたくさんのリアルな声は、どれもとても参考になるものだったので、 次回の試作品はこれらの声を反映させたものを作ろうと決めました。
集まった意見を整理し、いくつかの改案を出して
それを再び修正する…ということを繰り返していくうちに
いま現在の形になっていきました。
Twitterの皆様のおかげでこのような形にすることができました。